夏は、外の暑さから逃れるために冷房の利いた部屋で過ごすことが増えます。
涼しい部屋で過ごすのは快適ですが、急にお腹が痛くなって下してしまうこともあります。
夏は暑さが厳しい反面、体は冷えやすくお腹を下してしまう回数も多くなりがちです。
そこで、夏にお腹を下してしまう原因や注意点を知って、正しく対策を取りましょう。
目次
夏にお腹を下してしまう原因とは?
夏、急にお腹を下してしまい下痢になる、お腹が痛くなってしばらく治らないといった不調を感じやすいです。
その原因を見てみましょう。
- 体が冷えて血行が悪くなるから
- 食中毒にも要注意
体が冷えて血行が悪くなるから
夏は、冷房を使う機会が多いですよね。
寝苦しい日は冷房をつけたまま寝ることも増え、昼間も涼しい部屋で過ごすことが増えます。
そうした環境の中で過ごすことで、体はどんどん冷えていき、血行が悪くなっていきます。
さらに、涼しい部屋だけでなく、冷たい飲み物や食べ物を食べる回数も増えます。
ここから、さらに体を冷やすことにつながりお腹を下してしまうのです。
食中毒にも要注意
夏は梅雨から高温多湿な日が続きます。
そのため、食中毒にかかるリスクも高まります。
冷たいものや生ものを食べる機会が増え、一方で外の気温は高くなっていくので、食中毒にかかりやすくなります。
食中毒にかかるとお腹を下すだけでなく、嘔吐といった症状も現れるので、ひどい状態にならないように体調面をよく見ておきましょう。
夏のお腹の不調、どのように対策を取ればいい?
夏は冷房を使うことが多かったり、体を冷やす食べ物や飲み物を摂取する関係で、お腹を下しやすくなります。
さらに食中毒にかかるリスクも増えるため、お腹の調子は乱れがちです。
そこで、夏のお腹の不調はどのように対策を取ればよいのでしょうか?
注意点も合わせて紹介しましょう。
- 冷たいものの過剰摂取には要注意
- 香辛料や脂っこいものにも注意しよう
- 毎晩しっかり湯船に浸かろう
- 自律神経の乱れを改善するために適度な運動を取り入れよう
- 身近にある、体を温めるものを食べよう
冷たいものの過剰摂取には要注意
暑くて冷たいお茶やジュース、ビールなどを飲みたくなってしまいますが、そういった冷たいものばかり摂取するのには注意しましょう。
体から熱を取り除いたり暑さから開放されるために冷たいものを摂取したくなりますが、過剰摂取することによって体はどんどん冷えていってしまいます。
そこで、飲み物は常温か温かいものを飲むようにし、食事においても冷たい麺類やサラダばかりではなく、温かいスープや根菜を使った煮物や和物などを食べて、体を温めるよう心がけましょう。
スイカやトマト、きゅうりなど夏野菜をたくさん食べたくなりますが、食べ過ぎや調理法にも注意しながら活用しましょう。
香辛料や脂っこいものにも注意しよう
夏にお腹を下してしまうのを予防するには、体を冷やす食べ物や飲み物を摂取するのを控えるだけでなく、香辛料や脂っこいものの過剰摂取にも気をつけたいですね。
暑い夏は、スパイスの効いた食べ物を食べたくなります。
さらに、味が濃く脂っこいものを選ぶことも増えます。
この香辛料や脂っこいものは、消化・吸収に悪影響を及ぼすのでお腹の不調につながります。
食べ物に含まれる水分がきちんと消化されないと、下痢や軟便を招くことになります。
毎晩しっかり湯船に浸かろう
夏は湯船に浸かるのが暑い、シャワーだけで済ませているという人も多いでしょう。
しかし、暑い夏こそしっかり湯船に浸かるようにしたいですね。
しっかり湯船に浸かると全身の血行が促進されるので、血流改善と代謝アップの両方が期待できます。
さらに、のんびりとお湯に浸かることで心身共にリラックスできます。リラックスすると副交感神経が優位になるため、腸の動きも活性化されます。ここからお腹の調子を整えることができるのです。
ゆっくりと湯船に浸かる際には、38℃前後のぬるま湯が良いでしょう。
熱すぎるお湯には長く浸かれないので、少しぬるく感じる程度がベストです。
入浴剤などのお風呂グッズを上手に活用すると、よりリラックスして過ごすことができるでしょう。
自律神経の乱れを改善するために適度な運動を取り入れる
夏による体の冷えは、自律神経にも乱れを生じさせます。
自律神経の乱れはお腹の不調を招くことにもつながるので、適度に体を動かして自律神経のバランスを整えていきましょう。
いきなり激しい運動は返って逆効果となってしまうので、ウォーキングやスクワット、ラジオ体操などから始めてみましょう。
一度にたくさん体を動かすよりも、毎日少しずつ続けるほうがよいですね。
- 毎朝起きたらラジオ体操をする
- 朝の涼しい時間帯に30分ほどウォーキングをしてみる
- お風呂上がりにストレッチを日課にしてみる
などの方法を取り入れてみましょう。
体を動かすと温まってくるので、お腹の冷え対策にもつながります。
そして、運動の際に飲む飲み物は、常温のものにしておきましょう。
ここで冷たいものをたくさん飲んでしまうと、お腹を下してしまい下痢や軟便に悩まされることになります。
身近にある、体を温めるものを食べよう
体を冷えから守るためには、体を温めてくれる食べ物を食べるのが効果的です。
そこで、毎日の食事で手軽に取り入れられる食べ物を選び、積極的に食べてみましょう。
以下の食べ物に注目しながら、夏の食事内容を見直してみてください。
根菜類 | レンコン、ゴボウ、ニンジンなど |
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魚介類 | ちりめんじゃこ、鮭、カニ、マグロなどの赤身の魚 |
海藻類 | わかめや昆布、ひじきなど |
その他にも
- 白米を玄米に変えてみる
- 砂糖を黒砂糖に変える
- 果物はりんごやさくらんぼといった、体を温める作用を持っているものも適度に取り入れる
などの対策をとってみましょう。身近にスーパーで手に入る食材ばかりなので、普段のメニューに取り入れてみましょう。
適度に体を冷やしていきましょう
夏は、クーラーや食べ物、飲み物などによる冷え、入浴方法などからお腹を下すことが増えます。
厳しい暑さから体を守るためには適度に冷やしていくことが大切です。
しかし、まりに冷房の効いた部屋に長時間いたり、体を冷やす食べ物ばかり食べていると下痢や軟便といった不調が続いてしまいます。
夏にお腹を下してしまう原因や注意点を知って、正しい対策を取りましょう。