春は別れと出会いの季節。今まで慣れ親しんだ環境から新しい環境へ移り変わる時期でもあります。
大人になると、このシーズンになると送迎会や歓迎会などでお酒を飲む機会も増えるでしょう。ついお酒を飲みすぎてしまったという日もあるでしょう。
そんなお酒の飲みすぎは腸にも負担をかけます。
お酒を飲むと腸はどのようなダメージを受けるのか、それを回避するための予防法やお酒を飲んだ後の対処法にはどんなものがあるのでしょうか?
目次
お酒の飲みすぎは腸内環境を乱す?
お酒を飲み過ぎると頭痛や吐き気、体のだるさを感じることがあります。食欲不振や眠気などを感じる人もいるでしょう。
お酒の飲み過ぎはさまざまな不調を引き起こしますが、実は腸にも悪影響が出ています。
私たちの腸内には1000種類をも超える細菌が生息しており、健康を維持する上でも欠かせない存在となっています。
腸内を覗くとたくさんの腸内細菌が生息しているのを見ることができ、お花畑のように見えるため腸内フローラと呼ばれています。
お酒を飲み過ぎると、この腸内フローラの環境が悪化してしまいます。
適度なアルコールは血行促進作用があり健康にも良いとされていますが、飲みすぎは腸内の毒性の強い細菌を増やしてしまいます。
その結果、腸内フローラの環境が乱れてしまうのです。
腸内フローラの環境悪化はガンの原因物質を作ることにもつながると言われています。
これは飲酒によって活性酸素が発生するからです。
日頃からアルコールを摂取するのが習慣になっている人や、飲みすぎてしまうことが多い人はガンの原因物質を増やすことにもなるのでお酒の飲み方には注意したいものです。
腸を守るためにお酒を飲む前にできる予防法とは
お酒の飲みすぎは腸に大きな負担をかけます。
そのため、飲み過ぎないようにするのが一番ですが、お酒の席では自分の思うようなペースで飲めないため、コントロールが難しくなります。
そこで、お酒を飲む前にできる予防法を事前に試しておきましょう。
- お酒を飲む前に炭水化物や脂肪分を摂取しておく
- お酒の前にサラダを食べておく
お酒を飲む前に炭水化物や脂肪分を摂取しておく
お酒を飲む前に摂取しておくと腸に負担をかけずに済みますが、その中でもおすすめなのが脂肪分や炭水化物です。
バターやお米などを事前に摂取していると、アルコールの吸収速度を抑えることができ、胃への負担を和らげることが可能です。
お酒を飲む前にはこのことを思い出して、おにぎりを食べておくとよいかもしれませんね。
お酒の前にサラダを食べておく
炭水化物や脂肪分の多い食べ物を飲酒の前に食べておくとアルコールの吸収を遅らせてくれる効果が期待できますが、同じようにサラダもお酒の前に食べておくとアルコールの吸収を遅らせることができます。
サラダに使われている野菜ではなく、野菜にかかっているドレッシングの脂肪がアルコールの吸収を遅らせます。
野菜からはビタミンも摂取できるので、飲酒前にはおすすめの食べ物です。
お酒を飲んだ後にできる対処法
お酒を飲む前にできる予防法を実践しながら、お酒を飲んだ後の対処法も実践することで腸への負担を最低限に抑えることができます。お酒を飲んだ後にはどんな対処法を実践すれば腸を疲れさせずに済むのでしょうか?
- 果汁入りのジュースを飲む
- はちみつやゴマを摂取する
- コーヒーやお茶を飲む
- シジミの味噌汁
果汁入りのジュースを飲む
お酒を飲んだ後は、喉が渇きます。とにかく水分補給が必要になるのですが、その際に果汁入りのジュースがおすすめです。
水分不足だけでなく糖分も摂取できるので、お酒を飲んだ後の飲み物としてはぴったり。
ミカンやりんごなどのジュースを、お酒を飲んだ後に用意しておくと良いでしょう。
はちみつやゴマを摂取する
お酒の後におすすめな食べ物としてあまり知られていないものが、はちみつとゴマです。
はちみつはアルコールの分解を助ける役割があり、ゴマに含まれるセサミンがアルコールの分解酵素に働きかけて無害化させてくれます。
アルコールをできるだけ早く分解して、体外へ排出することが肝心なので、お酒の後にはちみつやゴマを摂取するのも効果的なのです。
コーヒーやお茶を飲む
糖分が多く含まれる果汁入りのジュースがお酒の後におすすめな飲み物ですが、コーヒーやお茶もおすすめです。
どちらにも含まれるカフェインが代謝を活性化させ、利尿作用によってアルデヒドなどの有害物質を外に排出することができます。
ただし、コーヒーと緑茶に関しては飲むタイミングを意識しないと逆効果になってしまうので、特に脱水時には飲まないように注意しましょう。
水を補給してからの後に飲む飲み物として利用するとよいですね。
シジミの味噌汁
「お酒を飲んだ後にはやっぱりこれ!」という人も多いと思いますが、シジミの味噌汁は飲酒後の体におすすめの食べ物と言えます。
シジミに含まれるオルニチンが肝臓の働きを助けて疲労回復を図ります。
お酒を飲んだ後だけでなく、日常生活の中で味噌汁を飲む際にシジミを選ぶとお酒を飲むことがあっても体に負担をかけずに済むのです。
このように、お酒を飲んだ後に試したい対処法はいくつかあります。
食べ物や飲み物のそれぞれにおいて摂取するタイミングを意識しながら利用すると、お酒によって腸がダメージを受けるのを予防できます。
楽しくお酒を飲んで体調維持もできるように、お酒を飲む前と飲んだ後の対処法を実践してみましょう。
お酒を飲む前と飲んだ後の対策を欠かさずに!
春は別れと出会いの季節という点から、お酒を飲む機会が増え、いつもより体がだるい、疲れを感じているという人が増えます。
つい飲みすぎてしまった後は腸に負担をかけることになるので、お酒を飲む前と飲んだ後との対策を知って実践するようにしましょう。
せっかくの楽しいお酒の場であっても後から体調不良に悩まされるのはつらいので、腸をいたわるためにも飲酒の前後でできる対策を取っておきましょう。
そうすれば、春という季節を快適に健康に過ごすことができます。
環境が目まぐるしく変わる時期だからこそ、体調に気をつけながら過ごしてくださいね。