「冷え」というと冬に感じる症状のように思いますが、季節ごとに冷えは感じるものです。
ただ、季節によって冷えの原因は異なり、冷えの感じ方にはちょっとずつ差があります。
特に、春の冷えはどんな理由から起こるのでしょうか?
そして、どのように改善していけばよいのでしょうか?
春の冷え、その原因は?
春には、だんだん気温が上がってきて暖房をつけずに過ごす日や服装が薄着になってきたりといった変化が見られます。
さらに、入浴時にはシャワーだけで済ませても平気になったり、食べ物や飲み物が冷たいものに変わりつつあります。
そのため、暖かくなるにつれて少しずつ体を温めようという行為から遠ざかっていくのではないでしょうか?
しかし、実際の春はどうかというと、朝晩はひんやりと寒く上着を羽織りたいと思うほどの気温です。
ぽかぽか陽気を楽しめるのは晴れた日中のみとなり、雨の日は肌寒く感じるもの。
このように春は一年の中で最も寒暖差が激しくなる季節なので、服装や食事といった生活面から冷えを招いてしまいます。
体がこの寒暖差についていけずに体調を崩すこともあります。
また、春の暖かい空気は上の方に溜まる傾向にあり、一方で下には冷たい空気が溜まるため、暖かく感じられる春でも足元は冷えて冷たいと感じるのです。
大きく変わる気温と、春になったことでの生活の変化が関係して春は冷えを感じやすい季節となっているのです。
さらに、春の冷えは自律神経にも悪影響を及ぼします。
私たちの体温と自律神経には深い関係があり、自律神経がきちんと機能していることで体内の環境が整います。
しかし、体が冷えると自律神経が乱れて血行不良が起き、冷えの症状を感じるようになります。
体温をきちんと保ちつつ自律神経の働きを安定させるためにも、春は体を冷やさないようにしたいですね。
春の冷え改善法
春は冷えを感じやすい季節、生活の変化や春特有の気候も影響していることがわかります。
では、春の冷えはどのように改善していけばよいのでしょうか?
ここでは、春の冷え改善法として実践してもらいたいものを紹介します。
- 足元を温めて湯船にちゃんと浸かる
- 上着を持ち歩いて調節を
- 食べ物や飲み物は温かいものを選ぶ
- 適度な運動で筋肉をつけよう
足元を温めて湯船にちゃんと浸かる
春は足先が冷える傾向にあるので、冬に引き続き足元は温めるようにしましょう。
分厚い靴下を履く、下半身を温める服装をする、湯船にちゃんと浸かって全身を温めるといった対策を取りたいですね。
春になって暖かくなってきたように感じても油断はせずに、冬と同じ生活を続けるのがポイントです。
そうすれば足元の冷えは感じにくくなり、不調から開放されます。
上着を持ち歩いて調節を
春になると、日中は服1枚でも快適に過ごせるようになります。しかし、朝晩はまだまだ寒い日が続きます。
そこで、外出する際には上着を持ち歩くようにしましょう。
薄手の上着であればかさばらないので、1つ持っておくと安心です。
朝早く出発する日や帰りが夜遅くなる日には、上着は忘れないように持っていきましょう。
きちんとしたアウターではなくても、カーディガンやパーカーを持っているだけでも寒さをしのぐことができます。
「1枚羽織るものを持っておく」という気持ちで出かける準備をするとよいでしょう。
食べ物や飲み物は温かいものを選ぶ
春になると冷たい飲み物を飲みたくなったり、食べ物では手軽にサラダやコンビニで買ったもので済ませがちになってしまいます。
鍋を囲む回数も冬に比べると少なくなり、食材も冬野菜から春野菜に変わっていきますよね。
しかし、春だからといって油断はせずに、冬野菜を食べて体を温めるようにしてください。
温かい食事を取って、体の内側はしっかりと体温を維持しましょう。
飲み物も冬はホットのものを飲む機会が多いですが、春になると冷たい飲み物を選びたくなりませんか?
しかし急に冷たい飲み物を飲むと体がびっくりして冷えを招くことになるので、春になってもできれば常温か温かい飲み物を飲むようにしましょう。
実際に温かいものを飲んでいると体が冷えを感じにくいので、快適に過ごせる日が増えます。
食材や飲み物にどんなものを選ぶのかといった点に慎重になりながら、冬と同じ生活週間を、春になってもしばらくの間は続けてみましょう。
適度な運動で筋肉をつけよう
春は、外で体を動かすのに最適な季節です。冬のように凍える寒さではなくなるので、運動もしやすくなります。
そこで、春の冷え対策として適度な運動も始めましょう。
体を動かすと筋肉がついていきます。この筋肉は熱を生み出すので、体の冷えを取り除いてくれます。
さらに筋肉がつくと体温が上昇するという点から免疫力アップも期待できます。
免疫力がしっかりついている体は冷えを感じにくく健康体である証拠なので、季節の変わり目の体調不良にも悩まずに済みます。
外でいきなり激しい運動は辛い・・・という人は、部屋の中でできるエクササイズでも十分です。
スクワットや腹筋を日課にしてみる、簡単に運動できるグッズを買ってテレビを見ながら実践するなど、自分にとって続けやすい方法を選ぶとよいでしょう。
このような軽い運動を日課にすると体力がつき、自然とダイエットにもつながります。
筋肉がつくことによって丈夫な体に変わっていくので、春に感じやすい冷えも気にならなくなります。
ぜひ暖かくなる春に、冷え対策として軽い運動を始めてみましょう。
小さなことから意識してください!
春は冬から服装や過ごし方が変わるため、冷えを感じやすくなります。その冷えをそのまま放置していると、体には不調が現れます。
この不調を避けるためにも、冬に引き続き冷え対策は行いたいですね。
食べ物や飲み物を工夫する、湯船に浸かる習慣をつける、適度な運動で筋肉をつけるなどと、どれも日常生活の中で実践できる内容です。
春になると薄着になり、食べ物や飲み物が冷たくなっていきがちですが、体のことを考えて冷えないよう対策を取りましょう。
「冷えは万病の元」ともいうので、できるだけ体で感じないように日々の生活に気をつけてください。
小さなことを意識するだけで冷えは改善されるので、春も快適に過ごせるはずです。