冬から春にかけての季節の変わり目は、暖かくなる喜びもありますが、気分が落ち込みストレスも溜まりやすい時期でもあります。
冬から春にかけて多いストレスの原因とその対処法について、詳しくご説明します。
目次
体の変化がストレスになる?
私たちの体は季節に応じて変化します。冬は寒さから体を守るために筋肉が収縮して体がこわばっていき、春へ向かう季節の変化でだんだん体の緊張もほぐれて、筋肉も緩んでいきます。
しかし「三寒四温」と言われるように寒暖差も激しい時期でもあり、体の不調が出てくるのも、冬から春にかけての季節の変わり目。
なかでも肩こり、冷え性、花粉症などの症状は、冬から春にかけての代表的な不調です。
こうした体の変化は、大きなストレスになりますよね。
ストレスを長く溜め続けると、心身ともに弱ってしまい、体内には活性酸素が発生します。
活性酸素によって血流も悪くなり、お肌のキメも悪くなってきます。さらに血流が悪くなることで体が冷えてしまい、基礎代謝も下がってしまいます
冬にストレスを溜めないためには?
体の冷えは、“幸せホルモン”であるセロトニンや、やる気を出すためのドーパミンを作るための酵素が働きにくくなります。
そこで、ストレスを溜めないためには、
- 体を温める
- 睡眠をしっかり取る
- お風呂でゆっくり湯船に浸かる
といったリラックス法に取り組んでみましょう。
これらは全てつながっています。
お風呂でゆっくりと湯船に浸かると、体が芯から温まり体の緊張をほぐしてくれるので、質の良い睡眠を取ることができるのです。
体が温まるとセロトニンやドーパミンの分泌量も増えてきます。
外気で冷えた体を温めほぐして、春を迎える準備をしましょう。
環境の変化がストレスになる?
春は進級・進学・転勤・異動など社会的な環境変化も多いので、ストレスを感じる機会が増えます。
環境変化は緊張を招き、交感神経が優位になることが多く、自律神経に乱れが生じてさらにストレスを抱え込みやすくなります。
交感神経が優位な時は、呼吸も浅くなることが多いですね。
その場合は、深い呼吸をすることで副交感神経を優位にすることができるので、ストレスを感じた時は深い呼吸をして自律神経のバランスを整えましょう。
リラックス呼吸法
深い呼吸をするために、「リラックス呼吸法」を試してみてください。その方法は次のとおりです。
- 4カウントで鼻から息を吸う
- 2カウント息を止める
- 8カウントでゆっくり口から細く長く息を吐き出す
リラックスするだけでなく、横隔膜を動かし内臓に刺激を与えて血流も良くなります。
結果、自律神経のバランスが整い、精神が安定して脳の活性化にも役立つのです。
ストレスと腸は大きく関係している?
緊張やストレスを感じると、お腹が痛くなるという経験はないですか?
実は、“腸は第2の脳”とも言われ、ストレスを感じると脳で感じる前に腸が反応することもあるほど、繊細で敏感な臓器です。
腸内には善玉菌と悪玉菌と日和見菌が棲んでいます。
腸内環境は生活している環境によって変化しますが、腸内に善玉菌が優勢である場合、日和見菌も善玉菌の働きをし、腸内に悪玉菌が優勢である場合、日和見菌も悪玉菌の働きをします。
そこで腸内を、善玉菌が優勢な状態にしておく、良好な腸内環境が保たれます。
腸は食べたものを消化吸収し、便として排出する役割がありますが、腸内環境は免疫力や精神面にも大きく関係しています。
“幸せホルモン”である神経伝達物質「セロトニン」も、主に腸内で作られています。
セロトニンが正常に分泌されることで、体のリズムが整い、心の安定にもつながっていくのです。
やる気を出すための「ドーパミン」の大部分も腸内細菌によって作られると考えられています。
また、脳内の神経伝達物質が正しく働くために重要なビタミンB群を作るのも、腸内細菌の役目。
腸内環境が悪化すると十分にビタミンB群を生成できなくなるため、集中力の低下やイライラを招きます。
腸内環境を整えることは、セロトニンを増やしてイライラを防ぎ、ストレスを解消することにつながります。
「人は腸から老化する」という言葉があるように、腸内環境は体調や健康に大きく関わっています。
ストレスや食生活の影響で腸内環境が悪化すると、腸の老化も加速して、実年齢以上に老け込んでしまう可能性もあり落ち込みも増してしまいます。
心身ともに健康でいるためにも、意識的に腸内環境整えていきましょう。
ストレスが溜まった体を癒すために
ストレスが過度にかかると自律神経に乱れが生じ、ホルモンバランスも崩れてしまいます。
すると女性ホルモンが正常に出にくくなり、生理のリズムに乱れが出たり、肌の艶が悪くなったりすることもあります。
ストレスで凝り固まった体は、メンテナンスが必要です。
ついつい自分のことは後回しになってしまう毎日のなか、あえて自分のために時間をとって、エステサロンで本格的なケアをしてもらってみてください。
エステサロンで心も体もほぐされると、体に溜まった疲れを癒すことができます。
ストレスを発散しながら、美しくなっていきましょう。
冬から春にかけてのストレスを乗り切ろう
ストレスを溜め込まないようにするには、“自己愛”を育ててストレス耐性を高めることを意識しましょう。
冬から春は自律神経の機能に大きく影響します。
副交感神経の働きを優位にするために、寝る前の「お休みヨガ」などリラックスしながらできる運動に挑戦してみるのもいいですね。
また、規則正しい生活を送ることも重要です。
寒い朝はついつい布団から出るのが遅くなってしまいがちですが、毎朝決まった時間に起きて、毎晩決まった時間に寝ることは体のリズムを一定に保ってくれます。
なかなか難しいかもしれませんが、まずは朝起きる時間を一定にすることから始めましょう。
目覚めてすぐに朝日を浴びることは、体内時計のリセットや、セロトニンの生成にも効果的です。
一方、夜はゆっくりお風呂に入ってリラックスする時間を持ちましょう。熱すぎず、ぬるすぎない適温の湯船に長く入ると、体の芯から温まります。
体が温まるだけで、ストレスを感じにくくなるので、お風呂の時間は大切にしてください。お風呂でセルフマッサージをすることも癒しになりますからね。
この時期のセルフケアとしては、自分をいたわること、自分を愛すること、我慢しすぎないことを優先に考えて行動してみてください。
しっかりセルフケアをして、冬から春にかけてのストレスを上手に乗り切りましょう!