現在、不妊で悩む人も増えているといいます。不妊には体質だけでなく、日々の生活習慣も関係していると考えられます。
特に寒さが厳しくなる冬は、不妊で悩んでいる人にとってしてはいけないことがあります。
では、どんなことに注意しながら寒い時期を過ごせばよいのでしょうか? 不妊の解決につながる対策についても紹介します。
不妊でお困りの方が冬にやってはいけないこと
不妊でお困りの方は、冬にやってはいけないことがあります。
- 体を冷やす
- 乱れた生活習慣
体を冷やす
冷えは万病の元ともいい、様々な病気を招く恐れがあります。この冷えは不妊にもつながります。
特に冬場は手足だけでなく、全身で冷えを感じることも多く、冷えをずっと感じている状態に陥ると妊娠しにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。
体を冷やすということは、血流が悪くなっている状態です。
女性の場合、冷え性を抱えている人は多いですが、女性は筋肉量が少ないため、血液を全身に送り出そうとするポンプ機能も弱いからです。
さらに、毎月やってくる生理によって血液量が不足しがちです。女性は血管が細いため血流が弱くなりやすいという特徴もあります。
このように、体が冷えてしまう原因は女性の場合、体の特徴から仕方のないこととも言えるのです。
だからといって冷たいものばかり食べる、冬なのに薄着で過ごしているなどの生活を続けていると、さらに体を冷やしてしまうので、冷えない生活を送ることが大切です。
乱れた生活習慣
不妊で悩んでいる方は、乱れた生活習慣にも気をつけましょう。
たとえば、赤ちゃんを授かりたいという思いで悩んでしまい、暴飲暴食に走ってしまうケースもあります。
しかし、栄養が偏った食生活を送っていると、赤ちゃんができやすい体作りから遠ざかってしまいます。
赤ちゃんのことを考えて、暴飲暴食は控え、体を温める食材を中心に栄養を摂取していく必要があります。
暴飲暴食の他にも睡眠不足、不規則な食事、運動不足など、乱れた生活習慣の中には様々なものが含まれます。
今の生活を振り返って、寒い時期こそ体を温めることを意識していくとよいでしょう。
不妊対策のために冬にできることとは?
不妊でお困りの場合、毎日の生活に気を配っている人も多いでしょう。
そこで、冬ならではの不調や不妊対策として実践できることをご紹介します。
冬だからこそ気をつけたいポイントもあるので、ぜひ実践してみてください。
- 子宮を温める生活をする
- 食事を見直そう
- ライフスタイルの見直しも大事
子宮を温める生活をする
不妊対策で欠かせないのが、子宮を温めること。
体を冷やさないことが妊活においても重要とされていますが、特に冬は体が芯から冷えてしまうので子宮から温める生活を送りたいです。
子宮を温めていると、赤ちゃんを授かりやすいといいます。子宮は赤ちゃんが成長していく場所でもあるので、ここを温めることが不妊対策にもなるのです。
この子宮を温めるために気をつけたいことは、いくつかあります。
1つ目にジャンクフードの食べ過ぎをやめること。
ジャンクフードはとにかく体を冷やします。菓子パンやファーストフードなど手軽なものが溢れていますが、極力食べないようにしましょう。
2つ目に、ストレスを減らすことも大切です。
現代人はストレスを抱えがちな生活を送っています。精神的なストレスは子宮にも悪影響となり、なかなか妊娠できない状態を作ってしまいます。
食事を見直そう
不妊対策において、食事の存在を忘れてはいけません。
私たちは毎日の食事から必要な栄養素を摂取しています。1日3食、きちんと食べるようにしたいですね。
まず、体の栄養となるものを積極的に食べるようにしましょう。そのためには自然由来の素材を選んで、栄養バランスを意識した食事を食べるようにしてください。
野菜を種類豊富に食べたり、日本人の体に合った和食を心がけるなど、体が喜ぶ食事を作りましょう。
オーガニックや有機野菜などに注目して、より安全性の高い食材に目を向けることも大切です。
また、体を温める根菜類やしょうがなどをたっぷり使ったメニューを作ると、寒い冬に体を温めることができます。
今ではコンビニやファーストフードなど簡単に食事が取れるお店が多く存在しています。
しかし、できる限り自炊を心がけ、栄養バランスを意識して作ることで、妊娠しやすい体に変わっていきます。
ライフスタイルの見直しも大事
不妊を改善したい場合、ライフスタイルの見直しも大事です。
日々仕事に追われて忙しく働いている人も多いかと思いますが、休める時はゆっくり過ごして、頑張るときは頑張るといった気持ちの切り替えも大切です。
生活にメリハリをつけることで、妊娠しやすい体に近づけます。
休むときは休むと決めることで脳はリラックスでき、血流も良くなるので、自然と子宮も温かくなっていきます。
このようにゆっくり体と心を休める時間を作ることも、不妊対策には有効と言えます。
リラックスする時間を作ることと合わせて、リフレッシュできる時間を作れるとより良いでしょう。
なかでも日頃運動不足という人は多いと思うので、適度な運動を心がけてみましょう。
ウォーキングや水泳など手軽にできる運動で十分です。定期的に続けられるものを選んで始めると、体を動かす楽しさも実感できます。
このようにライフスタイルを見直して、体の内側から不妊改善を図りましょう。
少子高齢化の日本における妊活
不妊で悩んでいる人は増えていく一方と言われている今の日本は、少子化も懸念されています。
さらに高齢出産のリスクも話題になっており、妊娠や出産に対してさまざまな思いを抱いている女性も多いでしょう。
それでも自分の子供を授かりたいと願う人は多く、そんなときは不妊治療だけではなく、季節ごとの過ごし方を考えてみるとよいでしょう。
特に冬は体が冷えやすいので、冷えない体作りをしていきたいですね。食べ物やライフスタイルに気をつけながら、子宮を温めてください。