冬は乾燥の季節からか、お肌がカサカサして水分不足になってしまうことがあります。
ハンドクリームやボディクリームが欠かせない、スキンケアをいつもより念入りにしているという人も多いでしょう。
この乾燥は単に冬という季節が関係しているだけではありません。そして、腸内環境を改善していくことで冬場の乾燥や水分不足に対処できるんです。
目次
冬はなぜ乾燥、水分不足に陥るの?
冬は外の空気も冷たくなり、乾燥します。そんな冬場の乾燥した空気にお肌が触れると、お肌の中にあった水分が逃げていってしまいます。
水分は乾燥した場所へ流れやすいという特徴を持っているために、冬は他の季節に比べるとお肌が乾燥しやすくなるのです。
そして、冬は寒さが厳しくなるので汗をかくことが少なくなります。汗をかかないことでお肌の表面にある水分は失われていき、乾燥状態が進みます。
気温の低さによって体には冷えもやってくるので、血行が悪くなりお肌の調子も崩れがちになります。
このように、冬はお肌が乾燥するような流れに陥りやすくなっています。冬という季節の特徴から、お肌や体はダメージを受けているのです。
腸内環境の悪化がお肌の乾燥を招いている!
お肌の乾燥は“冬ならでは”の特徴から、誰にでも起こりえます。
しかし、乾燥や水分不足は冬の季節が関係しているだけではありません。外からの影響ではなく、内側から乾燥を招いている恐れもあります。
そこで、注目したいのが腸内環境です。腸内環境の悪化によってお肌の乾燥を招くと言われています。
腸内環境の悪化で代表的なものといえば、便秘でしょう。そして、便秘をすると肌荒れを起こすという人も多いと思います。
これは、お肌と腸内環境に深い関係があるからです。
腸内にはおよそ100兆個と言われるほど多くの腸内細菌が生息しています。そのなかには善玉菌や悪玉菌が存在するのですが、これらのバランスが大事です。
腸内細菌のバランスが崩れると、老廃物が溜まったままになり毒素が体内を回り始めるので、お肌にも影響が出てきます。
毒素は血液の流れと一緒に全身に流れていってしまいます。
特に、乾燥で悩んでいるとき、腸内ではビフィズス菌が不足していると考えられます。乾燥で悩んでいる場合は、便秘の症状でも悩むケースが多いようです。
便秘によって腸内に悪玉菌が増えやすい環境が出来上がってしまい、お肌にも異変が生じます。
乾燥と腸内環境の悪化は深く関係していたのです。
腸内環境を改善して、内側から乾燥対策を始めよう
腸内環境とお肌、乾燥はそれぞれ切り離せない関係にあります。そして、腸内環境を改善すれば乾燥や水分不足の対策ができるのです。
以下、腸内環境を改善するポイントをまとめました。腸内を元気にして、体の内側から乾燥対策を始めましょう。
- ビフィズス菌入りの食品を摂取する
- オリゴ糖や食物繊維を積極的に摂ろう
- ストレスや運動不足を解消しよう
ビフィズス菌入りの食品を摂取する
腸内のビフィズス菌不足によって乾燥状態を招いている場合が多いので、日々の食事のなかでビフィズス菌を意識して摂取してみましょう。
ビフィズス菌にもたくさん種類があるのですが、市販のヨーグルトで“ビフィズス菌入り”と書かれているものを選ぶと大丈夫です。
ビフィズス菌は生きたまま腸内に届き、毒素を減らして腸の蠕動運動を活性化させてくれます。
さらに、ビフィズス菌の中にはお肌の潤いを保って紫外線からお肌を保護する働きを持っている種類もあるので、日頃から摂取しているとお肌の悩みを抱えずに済みます。
ただし、たくさんあるビフィズス菌食品。どれが自分に合っているのか、わからないという方も多いでしょう。
まずは2週間、同じ食品を摂取して様子を見てください。自分に合うビフィズス菌入り食品と出会えると、冬場の乾燥や水分不足からも解消されます。
オリゴ糖や食物繊維を積極的に摂ろう
腸内環境を改善するには、オリゴ糖や食物繊維の存在も欠かせません。
オリゴ糖はビフィズス菌の働きを活性化させる効果があるので、ビフィズス菌入り食品と合わせてしっかり摂取したいですね。
野菜では玉ねぎやとうもろこし、キャベツ、じゃがいもなどに豊富に含まれます。果物やハチミツにもオリゴ糖は含まれているので、これらの食材をバランスよく食べましょう。
また、腸内環境の改善には食物繊維が必須となります。
食物繊維はきのこ類や果物、根菜類、海藻類など、日々食べている食材にも多く含まれ、オリゴ糖と同じようにビフィズス菌の働きを活性化させてくれます。
さらに水溶性食物繊維には悪玉コレステロールや血糖値を抑制してくれますし、不溶性食物繊維は腸内に水分を届けてスムーズな排便を促します。
どの食物繊維も腸内環境改善には欠かせないので、ぜひバランスよく摂取してみましょう。
ストレスや運動不足を解消しよう
ストレスは病気の原因にもなると言われますが、腸内環境の悪化も招きます。同じく運動不足も腸内のビフィズス菌を減らしてしまうので、結果的に腸内環境を乱してしまいます。
そこで、日々ストレスを溜めないようにリラックスできる時間を作ること、ウォーキングなどの軽い運動を始めてみるといった生活を送ってみましょう。
いくらビフィズス菌をたくさん摂取していても、ストレスを抱えていたり、運動不足の状態が続いていると、腸内環境は思うように改善されません。
ストレスと運動不足も腸内環境改善には敵となると知り、対策を取りましょう。
冬の乾燥や水分不足は、体の内側から腸内環境を改善していくことで良くなっていきます。
外からだけでなく、体の中から乾燥を招いている恐れもあるので、今の生活を見直したいですね。
まずは食べ物や日頃の過ごし方から改善を!
冬は寒さが厳しくなり、外の空気もカラカラに乾燥します。
手のカサカサや皮膚のかゆみ、肌荒れなどで悩んでいる人も多いでしょう。その乾燥は外からの影響だけでなく、腸内環境の乱れが関係している場合があります。
腸内環境の乱れは便秘や肌荒れを招くので、ますます乾燥状態をひどくさせてしまいます。
冬だからこそ、腸内環境の改善を図ってみましょう。
食べ物や日頃の過ごし方を意識するだけでも、乾燥対策はできますからね。